ラブ・カクテル
そして、文也に恋をして、、、


あたしの止まった時間(トキ)は、やっと歩みを始めたんだと、、、


そう、あたしが勝手に思ってた、だけ、、、


「理沙。正解とか間違えを見つける前に、理沙は自分の気持ちに気付くべきだよ」


、、、あたしの気持ち?


あたしの気持ちって、何?


あたしの気持ちは、どこに行ってしまったのだろう。


「俺と理沙は、似てる」


抱き締められてるから、文也の顔は見えない。


「でも俺と理沙が思ってることは、違うのかな?」


、、、何が?


「理沙」


文也はあたしと距離を取る。


そこで、初めて文也の顔を見た。

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