ラブ・カクテル
あたしの瞳から、たくさんの涙が零れる。


「理沙のことが好きだから、好きだったから気付けた」

「、、、な、に、、、に?」


零れ落ちる涙のせいで、そんな言葉を口にするのにも時間が掛かる。


これから、文也が言おうとしてることが、、、


あたしは、どうしてわかったんだろう。


そんなこと、、、わかりたくもなかった、よ。


「lune(リュヌ)で、理沙が大和を見てる目が、、、俺を見てる時と違ったから」


もう、それ以上、、、何も言わないでよ。


それ以上、あたしに、、、気付かせないで、、、

< 528 / 580 >

この作品をシェア

pagetop