ラブ・カクテル
「だから、俺が理沙を振る。別れるって言うよりは、元のカタチに戻るんだよ」


元の、カタチに?


「理沙は、、、、大和のところに。俺と理沙も、始めの頃の関係に、、、」


そう言って、文也は笑った。


どうして、こんな時に笑えるの?


「理沙は俺が憧れる、一流のバーテンダー。俺は、そんな理沙の1番弟子」


文也は、弟子なんかじゃない。


あたしも、バーテンダーになれていないのだから、、、


きっと、あたし達は今、、、同じスタートラインに立ったばかりなんだよ。


その行き先は、全く、、、違う道で、、、


もう同じ方向見て、一緒に歩み出すことは、、、ないんだね?

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