ラブ・カクテル
嘘では、ない。


だって、同じマンション内には居る。


ちょっ~~~とだけ、階が違うけど、、、


「そんなに、怒らないでよ」


なんて言いながら、電話越しでは楽しんでる。


「もう良いです。じゃあ、お店で」

「はいはい~。翔によろしくね~」

「ちょ、ちょっと、オーナー!!」


あたしの叫びも虚しく、一方的に電話が切られた。


オーナー、絶対に気付いてる。


とりあえず、トイレから出よう。


__ガチャ__


「男と電話?」

「わぁ!!」


ドアを開けると、急に話し掛けられる。


「そんなに祐司の声、聞きたかったんだ」


少しぶっきら棒に、言われる。


なんで、オーナーに電話してるって知ってるの?

< 55 / 580 >

この作品をシェア

pagetop