ラブ・カクテル
今のあたしが歩いている道に、大和が、、、現れる補償なんて、ないのに、、、


それでも、、、良いと、思える。


バカだな、あたし。


自然と、あたしの顔には笑みが浮んだ。


そして、そんなことを思っていたら、タクシーは目的の場所に着いていて、、、


あたしはお金を支払い、タクシーを下りた。


春を迎えようとしていても、まだ3月。


夜は、やっぱり肌寒い。


チラッと、時間を確認する。


約束の時間は、20時。


今は、その時間の10分前。


辺りをキョロキョロと確認するが、文也の姿はない。


あたしは近くにあったベンチに、腰掛けた。


それを見計らったように、鞄の中に入れてあった携帯が震えた。

< 551 / 580 >

この作品をシェア

pagetop