ラブ・カクテル
「ううん。20時20分の、便だったんだって、、、」

「は?あいつ、何でそんな嘘、、、」


それは、あたしのためだ。


「たぶん。あたしに、、、大和を、会わせたかったんだと思う」


たぶんじゃなく、確実に、、、


「とりあえず、、、座らない?」


そう、あたしは大和に促す。


それに、大和も素直に従う。


何から、話せば良いんだろう。


悩んでいると、隣に座る大和が、空を見上げていた。


「何か、見えるの?」


そしてあたしも、大和と同じように空を見上げる。


「あ、いや、、、」


そう言いながらも、大和はまだ空を見上げている。

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