ラブ・カクテル
「呆れるよな。理沙と別れて、もう何年経つと思ってるんだろうな」


大和の言葉に、何も言えなくなる。


何年、、、。


その月日は、流れ過ぎたのかもしれない。


「でも、、、忘れられなかった。理沙のこと」


それは、、、あたしも同じ。


あたしは涙が零れ落ちないように、グッと下唇を噛む。


「って、何言ってんだろうな」


そう言って、大和は自嘲的に笑う。


あたしも、ちゃんと言わなきゃ、、、


せっかく、文也があたしのタメに、、、


作ってくれた、この機会を、、、無駄に、しちゃダメだ。


今度、いつ、、、大和に会えるか、わからないんだから、、、

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