ラブ・カクテル
彼がエレベーターのボタンを押すと、ゆっくりと上昇して行く。


__チンッ__


その音と共にエレベーターが止まり、ドアが開いた。


エレベーターから降りて、廊下を歩く。


彼は「707」と書かれた部屋の前で止まり、慣れたように鍵を開けた。


表札の所に、「大和(やまと)」と書かれている。


「どーぞ」


先に中に入った彼、、、大和が言う。


「、、、お邪魔します」


そして、あたしも中へと入った。


こんなに簡単に男の部屋に入るあたしって、ホントにどうなんだろう。


あたしだって、それなりに経験をして生きてきたつもりだ。


だから、女が男の部屋に入るということは、、、、。


ねぇ、、、?


その、、、そっち系もあるかもしれないってことですよね?
< 6 / 580 >

この作品をシェア

pagetop