ひまわり
「愛実ちゃーん!洗い物手伝ってよー!」
愛実のグループの子が大きな声で呼びかけている。
「ごめーん!すぐ行く!」
少し慌てた様子で、愛実は自分のグループの調理台に戻った。
その姿を見て、千沙ちゃんとクスクスと笑い合う。
だんだんとクッキーの甘い香りが、調理室の中に広がってきた。
その香りが甘いものが大好きな私の鼻をくすぐる。
「もうすぐで焼けるねぇー♪」
オーブンを覗きながら、千沙ちゃんが嬉しそうに呟く。
この『あと少しで出来上がり!』って時が一番ワクワクする。
「ホントだ。良い感じに焼けてきた♪」
私もオーブンを覗きこむと、クッキーがきつね色に色づいていた。
ふっくらとしてきてるし、隣同士のクッキーがくっついてもいなく、今日はすごく上手に焼ける予感!
顔を上げると、千沙ちゃんが窓の外を見ていた。
少しソワソワとしている後ろ姿。
その理由を考えると、なんだかニンマリしてしまう。
「そろそろサッカー部が通るねっ♪」
私の言葉を聞いて、バッと振り返る。
千沙ちゃんの顔は、さっきまでと違って赤くなっていた。
「よそ見なんてしてないで、しっかりサッカー部を見なきゃ!」
「…からかわないでよぉー。」
赤くなって恥ずかしがる千沙ちゃんが可愛くて、どうしてもからかってしまう。
ここ調理室からは運動部の部室が良く見える。
良く見えるのに三階にあるから、一階の部室に出入りする人達は見られていても気づかない。
それがどうしたかというと・・・千沙ちゃんの想い人がサッカー部にいるのだ。
なので練習を終えて、部室に戻ってくるところを見つめているのです。
愛実のグループの子が大きな声で呼びかけている。
「ごめーん!すぐ行く!」
少し慌てた様子で、愛実は自分のグループの調理台に戻った。
その姿を見て、千沙ちゃんとクスクスと笑い合う。
だんだんとクッキーの甘い香りが、調理室の中に広がってきた。
その香りが甘いものが大好きな私の鼻をくすぐる。
「もうすぐで焼けるねぇー♪」
オーブンを覗きながら、千沙ちゃんが嬉しそうに呟く。
この『あと少しで出来上がり!』って時が一番ワクワクする。
「ホントだ。良い感じに焼けてきた♪」
私もオーブンを覗きこむと、クッキーがきつね色に色づいていた。
ふっくらとしてきてるし、隣同士のクッキーがくっついてもいなく、今日はすごく上手に焼ける予感!
顔を上げると、千沙ちゃんが窓の外を見ていた。
少しソワソワとしている後ろ姿。
その理由を考えると、なんだかニンマリしてしまう。
「そろそろサッカー部が通るねっ♪」
私の言葉を聞いて、バッと振り返る。
千沙ちゃんの顔は、さっきまでと違って赤くなっていた。
「よそ見なんてしてないで、しっかりサッカー部を見なきゃ!」
「…からかわないでよぉー。」
赤くなって恥ずかしがる千沙ちゃんが可愛くて、どうしてもからかってしまう。
ここ調理室からは運動部の部室が良く見える。
良く見えるのに三階にあるから、一階の部室に出入りする人達は見られていても気づかない。
それがどうしたかというと・・・千沙ちゃんの想い人がサッカー部にいるのだ。
なので練習を終えて、部室に戻ってくるところを見つめているのです。