ひまわり
「私が遼くんを好き!?なに言ってるの!!違うよー!!」

手をブンブンと振って、全力で否定をする。
そんな私の姿に、千沙ちゃんは驚き、愛実は呆れ顔。

「そうなの?たまに話してるの見て、好きなんだと思ってた。」

真面目に驚く千沙ちゃん。
からかうとかじゃないのがよくわかる。

確かに遼くんとは仲が良いし、良く話すけど・・・好きっていうのは違う。
だって・・・私の好きな人は───

「千沙ちゃんにも話したら?結麻の好きな人の話。」

「え!!聞きたい!私、誰にも言わないよ!」

私の好きな人の話を知っている愛実。
恋バナ大好きな千沙ちゃんはとても興奮している。

まぁ・・・
千沙ちゃんにならいいかな・・・

「…じゃあどっか寄ろう。お茶でもしながら話すよ。」

もちろん二人は了承。
三人で駅前にあるハンバーガー屋に入った。

帰ったら夕飯があるから、飲み物だけを買って席につく。
愛実と千沙ちゃんも飲み物だけである。

部活帰りの高校生や会社帰りのサラリーマンなどで、お店は結構混雑していた。

四人掛けの席を選んで座る。
話がしやすい様に、千沙ちゃんと向き合うように。
愛実は少し迷って千沙ちゃんの隣に座った。
私の隣の椅子に三人分の荷物を置く。

「結麻ちゃんの好きな人ってうちの高校?」

身を乗り出し、目を輝かせて、千沙ちゃんは問いかけてきた。
いざ自分の恋バナをするとなると・・・少し緊張する。
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