走ってるうちに海岸についた。

見覚えのある人が木の上に座ってた。

時都だ。

私は帰ろうとしたがやめて時都隣に座った。

突然のことに時都は驚いたのか

「どうしたんだよ」

とだけいうと私を抱きしめた。

「離してよ」

私が言うと

「離せねぇよ。だってお前泣いてんじゃん?」

それだけ言って私を抱きしめる力を強めた。

少しだけ苦しかったけど、その強さが今の私にはちょうどよかった。
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