ダ・イ・エ・ッ・ト
ガラッ。
教室のドアを開けるとやっぱり隆ちゃんがいた。
「おはよう!」
とても綺麗な笑顔。
この人の彼女になったら、幸せなんだろうなぁって思う。
「おはよう隆ちゃん…!」
「ははっ。面白い髪型してるなっ!」
私の寝癖を指差す隆ちゃん。
私はバッとすぐ隠す。
寝癖なおせばよかった………。
「あれ………?」
隆ちゃんが不思議そうに私を見る。
「まだ寝癖ついてるの?」
「違う違う…そうじゃなくて、なんか…化粧した?」
隆ちゃんはまじまじと私を見る。
「なんか佳奈が可愛くみえるんだ…」