ダ・イ・エ・ッ・ト
「佳奈ぁご飯よ~?」


佳奈の母親が自分の娘の部屋の前に立つ。



いるはずなのに、返事は返ってこない。



「……佳奈?開けるわよ?」



ドアノブに手をかけたその時、



「開けないで!!!」


部屋から怒鳴り声が聞こえてきた。



一瞬ビクッとする母親。



娘の怒鳴り声なんて初めて聞く。



おとなしい子なのにどうしたのかしら……?


母親は不思議になりながらも渋々リビングに戻る。






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