ダ・イ・エ・ッ・ト
隆ちゃんの手が私の腕を掴み、私を突き飛ばした。



大きな音をたてて、とんできた佳奈と一緒に机が倒れる。



「………お前、最低最悪だな…。いじめて殺すきかよ………!」



肩が上下に揺れる隆ちゃん。



佳奈はユラッと立ち上がる。



「…………………もっと綺麗にならなきゃ…………」



「…………え?………」



「もっともっと綺麗になれば隆ちゃんは気に入ってくれるんでしょ………?綺麗になんなきゃ…………もっともっともっと…………」




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