ダ・イ・エ・ッ・ト
佳奈が学校に来なくなって、一週間が過ぎた。



相変わらず、教室は騒がしく、佳奈が居なくてもなにひとつ変わらない。



皆テレビの話題など、自分の知ってる情報・意見をできるだけ並べて友達に披露している。



そこから話しの輪が広がる。



だけどいろんな話しをしているのに、誰も佳奈の話しをしない。



話そうとしないのだ。


「ねぇねぇ美咲!昨日のあれみた~?」



はっと我にかえり、話題の話しを慌て探る美咲。



その顔は青白く、目の下にくまが出来ている。



「……えっ?何?なんの話し…?」



「………美咲、大丈夫?顔色悪いよ最近……」



「…………そっそうかな?」



「うん……保健室行ったら?少し寝てた方がいいよ」



「でっ……でも……」


「私がついて行ってあげるよ!」



「………じゃあ……」


美咲はうつ向き小さく頷いた。
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