臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
「ウッセーよ! それはそうと、さっきも言ったけど康平を誘っても期待は出来ないぜ」
「康平には期待してないの! 山口さんを誘いたいのよ。なぜか康平と仲いいでしょ」
「ん、どうした康平? さっきから黙ってっけど……」
「亜樹は自然に参加すると思うんだけどな。バスケは今も好きみたいだしさ。……それはともかく、お前ら口が悪過ぎ!」
麗奈は意に介さず話を続けた。
「そう、明日のホームルームで球技大会の種目分けがあるけど、大丈夫なのね? だったら康平を誘う必要はないって事かな」
「いや、康平は誘った方がいいと思うぜ」
「健太は俺が球技を苦手な事知ってっから、からかってるんだぜ。麗奈、相手にすんなよ」
「いや、そういう訳じゃねぇんだよ。ただ康平と一緒に出れば亜樹も……」
「ん、私がどうしたの?」
亜樹は売店から教室へ戻る途中のようで、新しいノートを左脇に抱えていた。
「康平には期待してないの! 山口さんを誘いたいのよ。なぜか康平と仲いいでしょ」
「ん、どうした康平? さっきから黙ってっけど……」
「亜樹は自然に参加すると思うんだけどな。バスケは今も好きみたいだしさ。……それはともかく、お前ら口が悪過ぎ!」
麗奈は意に介さず話を続けた。
「そう、明日のホームルームで球技大会の種目分けがあるけど、大丈夫なのね? だったら康平を誘う必要はないって事かな」
「いや、康平は誘った方がいいと思うぜ」
「健太は俺が球技を苦手な事知ってっから、からかってるんだぜ。麗奈、相手にすんなよ」
「いや、そういう訳じゃねぇんだよ。ただ康平と一緒に出れば亜樹も……」
「ん、私がどうしたの?」
亜樹は売店から教室へ戻る途中のようで、新しいノートを左脇に抱えていた。