臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
「戦うタイプの事なんだが、多くの入門書でのタイプは三種類しかないが、ファイタータイプ一つをとっても、カウンターが上手いとか、強振してくる奴や、連打がしつこいタイプだったり様々だからさ。……但し、それも一つ一つ使える技が積み重なってタイプ、……いや、スタイルが出来上がってゆくんだ! ……それはいいとして、俺と梅田先生はお前らに目指して欲しいスタイルがある」
「それは、どんなスタイルですか?」
康平と白鳥は、口を揃えて質問する。
「それは、打たれないで打つボクシングだよ! 戦い方は選手によって違うがな」
「そんな事って出来るんですか?」
「難しい課題さ。……せいぜい致命的なパンチを貰わないようにするのが現実なんだがな。……ただ、目指すのと目指さないのとは、後になって大きな差が出てくると俺は思っている」
飯島の話を二人は黙って聞いていた。
「だからお前らは打たれないスタイルの第一歩として、謝り方に磨きをかける事だ! 前に出る時は頭を振る癖をつけろ。……どのみちお前達が嫌がっていてもやらせるんだがな。 ……風邪を引かないように、もう着替えて帰れよ」
飯島は、笑いながらも真面目な口調で言った。
「それは、どんなスタイルですか?」
康平と白鳥は、口を揃えて質問する。
「それは、打たれないで打つボクシングだよ! 戦い方は選手によって違うがな」
「そんな事って出来るんですか?」
「難しい課題さ。……せいぜい致命的なパンチを貰わないようにするのが現実なんだがな。……ただ、目指すのと目指さないのとは、後になって大きな差が出てくると俺は思っている」
飯島の話を二人は黙って聞いていた。
「だからお前らは打たれないスタイルの第一歩として、謝り方に磨きをかける事だ! 前に出る時は頭を振る癖をつけろ。……どのみちお前達が嫌がっていてもやらせるんだがな。 ……風邪を引かないように、もう着替えて帰れよ」
飯島は、笑いながらも真面目な口調で言った。