臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
学校が終わり、康平は市営体育館へ行った。
亜樹は急いで家に練習着を取りに行ったようで、康平より先に着いていた。
「康平はスポーツ選手だったら、ポーカーフェイスにならないとね。……四時間目は私まで恥ずかしくなったんだから」
「ご、ごめん」
「まぁ君なりに、私との練習を喜んでたって事で許してあげるけどね」
どことなく喜んでいる亜樹を見た康平は、ホッとしながら男子更衣室へ入っていく。
二人は先週のように準備運動からパス練習へと進めていった。
「パスは大分慣れてきたみたいね。次は先週の続きをするわよ!」
「先週の続きって、……まさかシュート? 無理無理、俺バスケ下手だしシュートなんか入んねぇしさ」
康平は後退りしながら断ったが、亜樹は強引にボールを押し付ける。
「土日に練習して麗奈と作戦を考えたんだけど、バスケを本格的にやった事がない人には沢山シュートを打って欲しいのよ!」
亜樹と麗奈は土日の練習の際に親しくなったようで、お互い下の名前を呼び捨てしていた。
亜樹は急いで家に練習着を取りに行ったようで、康平より先に着いていた。
「康平はスポーツ選手だったら、ポーカーフェイスにならないとね。……四時間目は私まで恥ずかしくなったんだから」
「ご、ごめん」
「まぁ君なりに、私との練習を喜んでたって事で許してあげるけどね」
どことなく喜んでいる亜樹を見た康平は、ホッとしながら男子更衣室へ入っていく。
二人は先週のように準備運動からパス練習へと進めていった。
「パスは大分慣れてきたみたいね。次は先週の続きをするわよ!」
「先週の続きって、……まさかシュート? 無理無理、俺バスケ下手だしシュートなんか入んねぇしさ」
康平は後退りしながら断ったが、亜樹は強引にボールを押し付ける。
「土日に練習して麗奈と作戦を考えたんだけど、バスケを本格的にやった事がない人には沢山シュートを打って欲しいのよ!」
亜樹と麗奈は土日の練習の際に親しくなったようで、お互い下の名前を呼び捨てしていた。