臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
「私が康平にパスを出したら、相手チームに変身してディフェンスするからね。じゃあ、今からいくよ!」
パスを受け取った康平がシュートをしようとした時、近付いてくる亜樹が視界に入り、慌ててシュートを打った。
ボールはボードを越えてしまっていた。
「……もう一回いくよ!」
亜樹は笑いもしないでボールを拾いにいき、再び康平にパスを出す。
彼はさっきと同じく慌ててシュート打ち、今度はリングの遥か手前にボールが落ちてしまっていた。
「今ので、康平の欠点が分かったような気がするんだ。……まぁ誰にでもあるんだけどね!」
「……やっぱり相手がいると慌ててしまうんだよなぁ」
「康平に自覚があるんだったら、話し易いわね。いきなり慌てないようにして打てと言っても難しいと思うから、シュートの打ち方を君に教えようと思うんだ。私もこのシュートは得意じゃなくて、君に上手く教えられるか分からないけどやってみる?」
パスを受け取った康平がシュートをしようとした時、近付いてくる亜樹が視界に入り、慌ててシュートを打った。
ボールはボードを越えてしまっていた。
「……もう一回いくよ!」
亜樹は笑いもしないでボールを拾いにいき、再び康平にパスを出す。
彼はさっきと同じく慌ててシュート打ち、今度はリングの遥か手前にボールが落ちてしまっていた。
「今ので、康平の欠点が分かったような気がするんだ。……まぁ誰にでもあるんだけどね!」
「……やっぱり相手がいると慌ててしまうんだよなぁ」
「康平に自覚があるんだったら、話し易いわね。いきなり慌てないようにして打てと言っても難しいと思うから、シュートの打ち方を君に教えようと思うんだ。私もこのシュートは得意じゃなくて、君に上手く教えられるか分からないけどやってみる?」