臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
次の日、康平は練習に行く途中で健太と出くわした。この日は日曜日であるが、盆休みがあった為練習日になっていた。
康平が言った。
「昨日の真由さん違ったよな。なんか男らしかったぜ」
健太の話によると、真由は古い時代劇の捕物帖をレンタルで借りてずっと見ていたらしい。
確かに立派な親分だった。
健太が不思議そうな顔をした。
「そもそもお前は何で金欠なんだ? ……盆休みの時ゲーセンでも行ったのか?」
バツが悪そうに康平が答える。
「……一回行ったよ」
「一回だけか。……あんまり金は使わねぇよな。じゃあ何に使ったんだ?」
康平は恥ずかしそうに白状した。
「いや、そこで二千三百円を使ったんだよ。……ただ勘違いすんなよ。十五面クリアすると、好きな月の誕生石がついた携帯ストラップが貰えるゲームにつぎ込んだんだからな」
康平が言った。
「昨日の真由さん違ったよな。なんか男らしかったぜ」
健太の話によると、真由は古い時代劇の捕物帖をレンタルで借りてずっと見ていたらしい。
確かに立派な親分だった。
健太が不思議そうな顔をした。
「そもそもお前は何で金欠なんだ? ……盆休みの時ゲーセンでも行ったのか?」
バツが悪そうに康平が答える。
「……一回行ったよ」
「一回だけか。……あんまり金は使わねぇよな。じゃあ何に使ったんだ?」
康平は恥ずかしそうに白状した。
「いや、そこで二千三百円を使ったんだよ。……ただ勘違いすんなよ。十五面クリアすると、好きな月の誕生石がついた携帯ストラップが貰えるゲームにつぎ込んだんだからな」