臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
康平と白鳥は、少し納得した表情になった。
「オット、肝心な事を忘れてた。ケンケンが終わったら、右足で思い切り蹴りながら二発の左ジャブを打て。空気椅子の後は、ダッキングして左ボディーの練習をしろ。どちらもシャドーでいいぞ。……さっきも言ったと思うが分かるな? ケンケンは踏み込みを良くする為で、空気椅子は、特に左膝の曲げを安定させる為の補強だ。高田が左フックを空振りした時や、白鳥がダッキングした時にバランスが崩れるのは、左膝の曲げが安定しないせいなんだよ」
この日康平達は、女子バスケ部の側をケンケンで往復していたが、往復する度に彼らの顔が赤くなっていった。
「オット、肝心な事を忘れてた。ケンケンが終わったら、右足で思い切り蹴りながら二発の左ジャブを打て。空気椅子の後は、ダッキングして左ボディーの練習をしろ。どちらもシャドーでいいぞ。……さっきも言ったと思うが分かるな? ケンケンは踏み込みを良くする為で、空気椅子は、特に左膝の曲げを安定させる為の補強だ。高田が左フックを空振りした時や、白鳥がダッキングした時にバランスが崩れるのは、左膝の曲げが安定しないせいなんだよ」
この日康平達は、女子バスケ部の側をケンケンで往復していたが、往復する度に彼らの顔が赤くなっていった。