臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
康平は、先週亜樹に習ったフォームを確認しながらユックリとシュートを打つ。
ボールはバックボードからリングに当たり、康平逹の所へバウンドしながら戻ってきた。
「慌てなければ康平はいいシュートを打てるのにね。だけど、今の段階でもホンの少しはチームに貢献出来そうなんだよね」
「俺みたいな下手くそが? ムリムリ、だってバスケは相手がいるスポーツだろ! ディフェンスされたら変なシュートしか打てないぜ」
「ディフェンスされたら……だよね。もしノーマークだったら康平はいいシュートを打つでしょ。すると誰かが君をマークをしてくると思うの。でもそのおかげで、他のメンバーの負担が少なくなるんだから、それだけでもチームに貢献してると思うよ」
「そんなもんかなぁ。……でもそう言ってくれると気が楽になるよ」
「康平を含めてバスケが苦手だって思っている人には、スリーポイントのラインからシュートを打たせる作戦だって先週言ったよね?」
「ん? 言ってたけど、理由は聞きそびれたんだよな」
ボールはバックボードからリングに当たり、康平逹の所へバウンドしながら戻ってきた。
「慌てなければ康平はいいシュートを打てるのにね。だけど、今の段階でもホンの少しはチームに貢献出来そうなんだよね」
「俺みたいな下手くそが? ムリムリ、だってバスケは相手がいるスポーツだろ! ディフェンスされたら変なシュートしか打てないぜ」
「ディフェンスされたら……だよね。もしノーマークだったら康平はいいシュートを打つでしょ。すると誰かが君をマークをしてくると思うの。でもそのおかげで、他のメンバーの負担が少なくなるんだから、それだけでもチームに貢献してると思うよ」
「そんなもんかなぁ。……でもそう言ってくれると気が楽になるよ」
「康平を含めてバスケが苦手だって思っている人には、スリーポイントのラインからシュートを打たせる作戦だって先週言ったよね?」
「ん? 言ってたけど、理由は聞きそびれたんだよな」