臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
亜樹は話を続けた。
「話はズレるけど球技大会でのバスケって、バスケが出来る人だけが試合をしてるって感じなのよねぇ」
「あ、それ分かるよ。経験者とか運動神経がいい奴ばかりにボールが集まるんだよな」
「そうなのよ。だから勝ってもあまり喜んでいない人もいるんだよね」
「今の作戦だと、俺達みたいな下手なメンバーにもボールがくるからな」
「正直な話、勝ち負けはあまりこだわっていないんだ。メンバー全員が球技大会を楽しめればいいかなって思ってるんだけど、皆には内緒だよ!」
「アハハ、特に麗奈には内緒にしておくよ。一番勝負にこだわっていそうだからな」
「でもね、麗奈も、バスケに慣れないメンバーが楽しそうに練習しているのを見て、凄く喜んでたんだよね。……康平、何笑ってんのよ」
詰問する亜樹の前で、康平は何やらニヤついていた。
「話はズレるけど球技大会でのバスケって、バスケが出来る人だけが試合をしてるって感じなのよねぇ」
「あ、それ分かるよ。経験者とか運動神経がいい奴ばかりにボールが集まるんだよな」
「そうなのよ。だから勝ってもあまり喜んでいない人もいるんだよね」
「今の作戦だと、俺達みたいな下手なメンバーにもボールがくるからな」
「正直な話、勝ち負けはあまりこだわっていないんだ。メンバー全員が球技大会を楽しめればいいかなって思ってるんだけど、皆には内緒だよ!」
「アハハ、特に麗奈には内緒にしておくよ。一番勝負にこだわっていそうだからな」
「でもね、麗奈も、バスケに慣れないメンバーが楽しそうに練習しているのを見て、凄く喜んでたんだよね。……康平、何笑ってんのよ」
詰問する亜樹の前で、康平は何やらニヤついていた。