臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
先輩の忠告
球技大会は九月二十五日の金曜日に行われるが、その前日の昼休み、麗奈が康平の席に歩いていく。
「康平は、結局練習に参加出来なかったね。……まぁ部活だから仕方ないんだけど、……致命的な珍プレーだけはマジ勘弁だよ」
「俺だって迷惑かけないように頑張るけど、……もし不安なら少し出して引っ込めればいいじゃん」
「そんな事言っていいの? 亜樹が練習に付き合ってくれたんでしょ」
「え、何で知ってんの?」
「ゴメンね! 事情があって麗奈には教えちゃったのよ」
前の席にいる亜樹も、振り向いて話に参加してきた。
麗奈が事情を説明する。
「日曜日にさぁ、最後の練習をした後に話し合ったんだ。……で結局、全員半分ずつの時間を出ようという事になっちゃったのよ。……もちろん私は賛成しなかったよ! 亜樹と長瀬と私は、フルタイムで試合に出るつもりだったんだからね」
「へぇー」
ノンビリ聞いている康平に、麗奈が突っ込む。
「何他人事みたいに聞いてんのよ! 私が反対したのは康平が原因なんだからさ」
「康平は、結局練習に参加出来なかったね。……まぁ部活だから仕方ないんだけど、……致命的な珍プレーだけはマジ勘弁だよ」
「俺だって迷惑かけないように頑張るけど、……もし不安なら少し出して引っ込めればいいじゃん」
「そんな事言っていいの? 亜樹が練習に付き合ってくれたんでしょ」
「え、何で知ってんの?」
「ゴメンね! 事情があって麗奈には教えちゃったのよ」
前の席にいる亜樹も、振り向いて話に参加してきた。
麗奈が事情を説明する。
「日曜日にさぁ、最後の練習をした後に話し合ったんだ。……で結局、全員半分ずつの時間を出ようという事になっちゃったのよ。……もちろん私は賛成しなかったよ! 亜樹と長瀬と私は、フルタイムで試合に出るつもりだったんだからね」
「へぇー」
ノンビリ聞いている康平に、麗奈が突っ込む。
「何他人事みたいに聞いてんのよ! 私が反対したのは康平が原因なんだからさ」