臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
突然の話だったが、二・三年生は誰がキャプテンだか知っているらしく、ニヤニヤしながら相沢を見ていた。
梅田が全員に話す。
「新キャプテンは相沢義則(あいざわよしのり)だ! まぁ基本的にボクシングは個人競技だから大した問題は無いと思うが、何かあったら相沢に相談しろ」
「おい相沢! 何か話せよ」
前キャプテンの石山が、茶化すような口調で言った。
「えー……俺はボクシング部の悪しき伝統に則って新キャプテンを押し付けられた相沢義則です。俺はそんなに才能も無いけど、誰かがインターハイ優勝出来るように、一緒に頑張れればいいと思ってます」
「何カシコマってんだよ」
「才能ねぇのは皆同じなんだよ」
相沢は他の部員に野次られ、恥ずかしそうに頭を掻いていた。
「キャプテン! 気になる事があったんですけど、『悪しき伝統』って何ですか?」
健太が早速、相沢新キャプテンに質問した。
梅田が全員に話す。
「新キャプテンは相沢義則(あいざわよしのり)だ! まぁ基本的にボクシングは個人競技だから大した問題は無いと思うが、何かあったら相沢に相談しろ」
「おい相沢! 何か話せよ」
前キャプテンの石山が、茶化すような口調で言った。
「えー……俺はボクシング部の悪しき伝統に則って新キャプテンを押し付けられた相沢義則です。俺はそんなに才能も無いけど、誰かがインターハイ優勝出来るように、一緒に頑張れればいいと思ってます」
「何カシコマってんだよ」
「才能ねぇのは皆同じなんだよ」
相沢は他の部員に野次られ、恥ずかしそうに頭を掻いていた。
「キャプテン! 気になる事があったんですけど、『悪しき伝統』って何ですか?」
健太が早速、相沢新キャプテンに質問した。