臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
開会式が終わった後、クジ引きがあった。康平達一組は第一試合で三組と対戦する事になった。三組は、女子バスケ部が三人もいるので強敵である。
始まる前、亜樹が麗奈に提案した。
「私達のチームは二つに別れているよね。今は前半と後半にそれぞれ出る事になってるけど、少し変えない?」
「変えるって前半と後半のメンバーを入れ替えるって事?」
「そうじゃなくて、試合に出る時間割りを変更したいのよ」
「時間割り?」
「そう、今は麗奈達が前半十五分、その後に私達が後半十五分ずつ出るでしょ。……十五分続けて試合に出るのは大変だと思うの」
「確かにね」
麗奈は小さく頷いた。亜樹が話を続ける。
「具体的に言うとね、前半の最初の十分は麗奈達が出て、残りの五分を私達が出るの。そして後半の最初の五分は麗奈達が出て、残りの十分を私達が出る事にするのよ」
「それいいかも! ハーフタイムは五分しか無いけど、みんな十分は休めるからね」
始まる前、亜樹が麗奈に提案した。
「私達のチームは二つに別れているよね。今は前半と後半にそれぞれ出る事になってるけど、少し変えない?」
「変えるって前半と後半のメンバーを入れ替えるって事?」
「そうじゃなくて、試合に出る時間割りを変更したいのよ」
「時間割り?」
「そう、今は麗奈達が前半十五分、その後に私達が後半十五分ずつ出るでしょ。……十五分続けて試合に出るのは大変だと思うの」
「確かにね」
麗奈は小さく頷いた。亜樹が話を続ける。
「具体的に言うとね、前半の最初の十分は麗奈達が出て、残りの五分を私達が出るの。そして後半の最初の五分は麗奈達が出て、残りの十分を私達が出る事にするのよ」
「それいいかも! ハーフタイムは五分しか無いけど、みんな十分は休めるからね」