臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
七番の女子がドリブルをしていた。彼女は前の攻撃の際、康平の前で気持ち良くシュートを決めたショートボブの女の子である。
山根が詰め寄った。康平も彼女に習って七番に近付き、両腕を伸ばしてパスのコースを遮る。
七番の女子バスケ部員は、明らかに戸惑っていた。苦し紛れに六番へパスを出す。ボールが届く直前、白い腕がスッと伸びた。村田のインターセプトだ。
ボールを奪った彼女は、ドリブルをしながら山なりに長いパスを出す。
ボールの落下地点には、長瀬と黄色いゼッケンを着けた五番の女子バスケ部員が走っていた。
ジャンプした身長百八十センチの長瀬は、約二十センチ背の低い相手を問題とせずに競り勝ち、右に体を捻りながら再びジャンプをしてシュートを放つ。
亜樹はリバウンドの為ゴール下に駆け寄ったが、ジャンプする必要はなくシュートは入っていた。
同点になったが、長瀬は冴えない表情で呟いた。
「これじぁ後味悪いな」
山根が詰め寄った。康平も彼女に習って七番に近付き、両腕を伸ばしてパスのコースを遮る。
七番の女子バスケ部員は、明らかに戸惑っていた。苦し紛れに六番へパスを出す。ボールが届く直前、白い腕がスッと伸びた。村田のインターセプトだ。
ボールを奪った彼女は、ドリブルをしながら山なりに長いパスを出す。
ボールの落下地点には、長瀬と黄色いゼッケンを着けた五番の女子バスケ部員が走っていた。
ジャンプした身長百八十センチの長瀬は、約二十センチ背の低い相手を問題とせずに競り勝ち、右に体を捻りながら再びジャンプをしてシュートを放つ。
亜樹はリバウンドの為ゴール下に駆け寄ったが、ジャンプする必要はなくシュートは入っていた。
同点になったが、長瀬は冴えない表情で呟いた。
「これじぁ後味悪いな」