臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
「まぁね! それとスクリーンアウトは、ファウルをとられ易いから難しいんだ。位置取りやボールの落下地点の予測とか、彼女の真似は出来ないもんね。前半今の服部のポジションからでも、何回かリバウンドを拾っていたしね。やっぱり麗奈は凄いよ」
亜樹はしきりに感心しながら麗奈を見ていた。
「ところで康平はズッと黙っているけど……まさか前半の失敗で落ち込んでるんじゃないよね」
村田が笑いながら康平に言った。
「そ、そんなんじゃねぇよ! 中澤の動きを見てんだよ。……後半はゾーンディフェンスになるからさ」
「康平君はマジメだねぇ。……そう言えば、最初の反則で笛を吹かれた時のあんたのポーズ、すっごくサマになってたよ」
山根は額に手を当てて天を仰ぐポーズをした。康平が開始早々、「バックコート・バイオレーション」で笛を吹かれた時のポーズである。
「康平は、それだけチームに迷惑かけたく無かったんだよな」
長瀬は言葉と裏腹に目が笑っていた。
亜樹はしきりに感心しながら麗奈を見ていた。
「ところで康平はズッと黙っているけど……まさか前半の失敗で落ち込んでるんじゃないよね」
村田が笑いながら康平に言った。
「そ、そんなんじゃねぇよ! 中澤の動きを見てんだよ。……後半はゾーンディフェンスになるからさ」
「康平君はマジメだねぇ。……そう言えば、最初の反則で笛を吹かれた時のあんたのポーズ、すっごくサマになってたよ」
山根は額に手を当てて天を仰ぐポーズをした。康平が開始早々、「バックコート・バイオレーション」で笛を吹かれた時のポーズである。
「康平は、それだけチームに迷惑かけたく無かったんだよな」
長瀬は言葉と裏腹に目が笑っていた。