臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
「有馬は経験者なんだ?」
「そんな大層なもんじゃねぇけど、中学ん時はよく授業サボってダチの奴等とバスケやってたしな。……自分で言うのも何だが結構上手いぜ」
有馬は頭を掻きながら話す。
「……へぇー、白鳥もバスケなんだよね」
「え、……ま、まぁね」
曖昧に返事をする白鳥に有馬が補足する。
「コイツは優柔不断で、どれにしようか迷ってたらバスケしか枠が空いてなかったんだよ」
「お、俺は足を引っ張りそうだから五分だけ出て引っ込むよ」
「白鳥一人位、足を引っ張っても大丈夫だって! 初戦は二組にダブルスコアで勝ったしな」
有馬は軽いノリで白鳥の肩を叩いていた。
教室に戻った時、女子バレー部の村田がボソっと言った。
「五組は強敵だけど六組もヤバイかもよ。梓(あずさ)がいるのよね」
「そんな大層なもんじゃねぇけど、中学ん時はよく授業サボってダチの奴等とバスケやってたしな。……自分で言うのも何だが結構上手いぜ」
有馬は頭を掻きながら話す。
「……へぇー、白鳥もバスケなんだよね」
「え、……ま、まぁね」
曖昧に返事をする白鳥に有馬が補足する。
「コイツは優柔不断で、どれにしようか迷ってたらバスケしか枠が空いてなかったんだよ」
「お、俺は足を引っ張りそうだから五分だけ出て引っ込むよ」
「白鳥一人位、足を引っ張っても大丈夫だって! 初戦は二組にダブルスコアで勝ったしな」
有馬は軽いノリで白鳥の肩を叩いていた。
教室に戻った時、女子バレー部の村田がボソっと言った。
「五組は強敵だけど六組もヤバイかもよ。梓(あずさ)がいるのよね」