臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
康平と中澤と小谷、三人以外は誰もいなくなった教室で中澤が口を開く。
「何処で教えようかな?」
「チョット教わりたいだけだから教室でいいよ。丁度誰もいないしな。……試合気になるんだったら、見に行ってもいいぜ」
「私達はいいよ。でも、運動部の人にスポーツでアドバイスするって、少し戸惑うね」
康平の要望で、中澤と小谷は入り口の右隣で教え始める。そこは、廊下から死角になっていた。
五分程教えて貰った康平が、習った動作をしながら二人に訊く。
「なるほど、こんな感じでいいんだよね」
「まぁね。バスケ部員には通じなくても他の人は引っ掛かるかもって亜樹さんが言ってたよ」
「私だったら引っ掛かるね」
小谷が笑って言った時、ガラっと戸が開く音がした。
「あんた達何やってんの?」
教室に入ってきた麗奈が三人に言った。
「何処で教えようかな?」
「チョット教わりたいだけだから教室でいいよ。丁度誰もいないしな。……試合気になるんだったら、見に行ってもいいぜ」
「私達はいいよ。でも、運動部の人にスポーツでアドバイスするって、少し戸惑うね」
康平の要望で、中澤と小谷は入り口の右隣で教え始める。そこは、廊下から死角になっていた。
五分程教えて貰った康平が、習った動作をしながら二人に訊く。
「なるほど、こんな感じでいいんだよね」
「まぁね。バスケ部員には通じなくても他の人は引っ掛かるかもって亜樹さんが言ってたよ」
「私だったら引っ掛かるね」
小谷が笑って言った時、ガラっと戸が開く音がした。
「あんた達何やってんの?」
教室に入ってきた麗奈が三人に言った。