臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
「長瀬と夏美(村田)にお願いがあってさぁ、ポジションを交換して欲しいんだよね」
「何か考えがあるんだろ?」
「考えって程じゃないよ。私一人だと梓さんには対抗出来ないから、夏美にもリバウンドを手伝って貰いたいんだ」
ニヤつく長瀬に亜樹が答える。
「いいよ! 私も何回かリバウンドを拾っているしね」
「俺も、司令塔みたいな役はやってみたかったんだよ。サッカーの時はフォワードだからさぁ」
二人が快く応じてくれたので、亜樹はホッとした表情になった。
「アハハ、うちはコロコロ作戦が変わるよね。……で、私と康平は今まで通りでいいの?」
「ゴメンね! 私一人じゃ麗奈のようには出来ないからさ。……敦子(山根)と康平は、今まで通りドンドンシュートを打って頂戴ね」
試合開始から十分後、一組のメンバーは総入れ替えをした。同時に六組も綾香と梓を除く三人が交代する。この時点で六組が六点リードしていた。
「何か考えがあるんだろ?」
「考えって程じゃないよ。私一人だと梓さんには対抗出来ないから、夏美にもリバウンドを手伝って貰いたいんだ」
ニヤつく長瀬に亜樹が答える。
「いいよ! 私も何回かリバウンドを拾っているしね」
「俺も、司令塔みたいな役はやってみたかったんだよ。サッカーの時はフォワードだからさぁ」
二人が快く応じてくれたので、亜樹はホッとした表情になった。
「アハハ、うちはコロコロ作戦が変わるよね。……で、私と康平は今まで通りでいいの?」
「ゴメンね! 私一人じゃ麗奈のようには出来ないからさ。……敦子(山根)と康平は、今まで通りドンドンシュートを打って頂戴ね」
試合開始から十分後、一組のメンバーは総入れ替えをした。同時に六組も綾香と梓を除く三人が交代する。この時点で六組が六点リードしていた。