臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
「そうだよな。……俺が悩んでいたのは、どのタイミングでそれを指摘しようかって事だったんだよ」
「そのタイミングが今日なんですか?」すかさず康平が訊く。
「まぁな。今日は、今やった練習と同じ感覚で打つ新しい技を教えるつもりだったんだよ。それはダブルパンチと言って、他の学校でもよく使われているコンビネーションだ」
ダブルパンチ!
康平と白鳥は、初めて聞く名前の技に興味津々の表情になった。
「おいおい、そんなに期待するんじゃねぇぞ。特別な事を教える訳じゃないんだからな。……ダブルパンチというのは、片手で同じパンチを二回打つコンビネーションなんだ」
「同じ手で二回打つって事は、今やった左ジャブもですか?」
康平の質問に飯島が答える。
「正確に言えばそうなるんだが、普通はジャブ以外のパンチを言ってるんだ」
「フックやアッパーの事ですか?」白鳥が確認する。
「それとストレートも含まれるな。……お前らはオーソドックス(右構え)だから右ストレートだな」
「そのタイミングが今日なんですか?」すかさず康平が訊く。
「まぁな。今日は、今やった練習と同じ感覚で打つ新しい技を教えるつもりだったんだよ。それはダブルパンチと言って、他の学校でもよく使われているコンビネーションだ」
ダブルパンチ!
康平と白鳥は、初めて聞く名前の技に興味津々の表情になった。
「おいおい、そんなに期待するんじゃねぇぞ。特別な事を教える訳じゃないんだからな。……ダブルパンチというのは、片手で同じパンチを二回打つコンビネーションなんだ」
「同じ手で二回打つって事は、今やった左ジャブもですか?」
康平の質問に飯島が答える。
「正確に言えばそうなるんだが、普通はジャブ以外のパンチを言ってるんだ」
「フックやアッパーの事ですか?」白鳥が確認する。
「それとストレートも含まれるな。……お前らはオーソドックス(右構え)だから右ストレートだな」