臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
「いいよ。お前も行くって綾香に言っちゃったけど、後で事情を言っとくからさ。もともと俺の問題だからな。今日は助かったよ」
六時、ジャージの姿で待ち合わせの場所についた康平だったが、綾香は可愛い服を着て待っていた。
康平が言った。
「ホント助かるよ。明日から学校なのにワリィな。……それと健太は今から家の手伝いで来れないってさ。あいつも残念がってたよ」
「……そう、それじゃあ仕方ないわね。それと兄貴は本当に変な事言ってなかった? 私を呼ぶ時なんだけど」
「……あぁ、何言ってるか分かんなかったしね」
「まぁいいわ。明日から学校だし、早く店に行こ!」
デパートのエレベーターに二人きりで乗っている最中、綾香が口を開いた。
「誕生日プレゼントを、部屋へ飾る物にするのは正解かも。亜樹って猫が好きだから、猫のデザインが入った物がいいわね」
「有難う、そうするよ。話は変わっけど綾香の誕生日っていつ?」
「十二月二十五日だよ」
「えっ、俺と同じ日じゃん」
六時、ジャージの姿で待ち合わせの場所についた康平だったが、綾香は可愛い服を着て待っていた。
康平が言った。
「ホント助かるよ。明日から学校なのにワリィな。……それと健太は今から家の手伝いで来れないってさ。あいつも残念がってたよ」
「……そう、それじゃあ仕方ないわね。それと兄貴は本当に変な事言ってなかった? 私を呼ぶ時なんだけど」
「……あぁ、何言ってるか分かんなかったしね」
「まぁいいわ。明日から学校だし、早く店に行こ!」
デパートのエレベーターに二人きりで乗っている最中、綾香が口を開いた。
「誕生日プレゼントを、部屋へ飾る物にするのは正解かも。亜樹って猫が好きだから、猫のデザインが入った物がいいわね」
「有難う、そうするよ。話は変わっけど綾香の誕生日っていつ?」
「十二月二十五日だよ」
「えっ、俺と同じ日じゃん」