臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
康平は何も悪い事はしていないのに、後ろめたさを感じながら帰り支度をする。
亜樹が康平に言った。
「康平、……今日は部活が休みだよね。時間ある?」
「あぁ、今日は何も予定がないからな」
「だったら図書館へ来て! ……誤解されると悪いし、私が先に行くから後から来なよ」
亜樹はそう言って教室から出ていった。
康平が図書館へ行くと、亜樹と綾香の兄である内海俊也が、ロビーにいて何やら談笑していた。
俊也は康平に気付いたらしく、右手で手招きをしている。
康平がペコペコ頭を下げながら二人に近付いていった。
「なんだぁ? オメェも学校終わったばかりなのに図書館かよ。亜樹ちゃんといい、お前ら勉強好きなんだな」
「いや、今日は勉強じゃなくて」
「勉強じゃねぇ? ……するってぇと亜樹ちゃんと待ち合わせか?」
「いや、その……なんてゆうか」康平は言葉に詰まった。
亜樹がすかさずフォローする。
「康平は、よくここに歴史のマンガを見に来るんですよ。今日もそうなんでしょ?」
「そ、そうなんですよ」
亜樹が康平に言った。
「康平、……今日は部活が休みだよね。時間ある?」
「あぁ、今日は何も予定がないからな」
「だったら図書館へ来て! ……誤解されると悪いし、私が先に行くから後から来なよ」
亜樹はそう言って教室から出ていった。
康平が図書館へ行くと、亜樹と綾香の兄である内海俊也が、ロビーにいて何やら談笑していた。
俊也は康平に気付いたらしく、右手で手招きをしている。
康平がペコペコ頭を下げながら二人に近付いていった。
「なんだぁ? オメェも学校終わったばかりなのに図書館かよ。亜樹ちゃんといい、お前ら勉強好きなんだな」
「いや、今日は勉強じゃなくて」
「勉強じゃねぇ? ……するってぇと亜樹ちゃんと待ち合わせか?」
「いや、その……なんてゆうか」康平は言葉に詰まった。
亜樹がすかさずフォローする。
「康平は、よくここに歴史のマンガを見に来るんですよ。今日もそうなんでしょ?」
「そ、そうなんですよ」