臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
「いいよバラしちゃって。……綾香も迷惑だったろうし」
「……迷惑なんかじゃないけど言っちゃうよ。昨日康平に頼まれて、二人で亜樹の誕生日プレゼントを買いに行ったんだ。本当は健太も来る予定だったんだけど、用事で来れなくなったんだよね」
「無理しなくていいって言ったのに。……でも有難う」
恥ずかしそうにお礼をした亜樹だが、口許はほころんでいた。
「いや、どうしても図書館のお礼がしたくてさ」
「ホントにそれだけなの? 照れ隠しは損しちゃうよ!」
突っ込みを入れる綾香に亜樹が笑った。
「綾香に突っ込まれる男の子って、康平が初めてなんじゃない?」
「康平は昨日、私にも似たような事を言われてんだよね。……それはいいけど、二人とも今日から図書館で勉強?」
「え? 勉強じゃないけど偶然よねぇ。そうでしょ康平!」
「あ、あぁそうだけど。プレゼントの話になってしまったから言うけど、今週の日曜日は此処に来れるかな? ……学校でプレゼントを渡すのは大変なんだよ」
「……迷惑なんかじゃないけど言っちゃうよ。昨日康平に頼まれて、二人で亜樹の誕生日プレゼントを買いに行ったんだ。本当は健太も来る予定だったんだけど、用事で来れなくなったんだよね」
「無理しなくていいって言ったのに。……でも有難う」
恥ずかしそうにお礼をした亜樹だが、口許はほころんでいた。
「いや、どうしても図書館のお礼がしたくてさ」
「ホントにそれだけなの? 照れ隠しは損しちゃうよ!」
突っ込みを入れる綾香に亜樹が笑った。
「綾香に突っ込まれる男の子って、康平が初めてなんじゃない?」
「康平は昨日、私にも似たような事を言われてんだよね。……それはいいけど、二人とも今日から図書館で勉強?」
「え? 勉強じゃないけど偶然よねぇ。そうでしょ康平!」
「あ、あぁそうだけど。プレゼントの話になってしまったから言うけど、今週の日曜日は此処に来れるかな? ……学校でプレゼントを渡すのは大変なんだよ」