臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
プレゼント騒動
連日、第二体育館での出張練習は続いている。
木曜日になると習った返し技の種類も増え、一年生達の形式練習にも更に熱が入っていった。
康平もいつになく充実した感じで練習をしていたが、好事魔多し。……金曜日に風邪を引いてしまった。
前日の夜が肌寒かったからであろうか、熱こそ出ていないが、咳は止まらないのでマスクをして登校した。
彼が校門を通った時、そこに梅田が立っていた。
永山高校では、遅刻した生徒を叱る為に必ず恐い先生が一人校門に立っているのだが、今日は梅田の番らしい。
康平が挨拶をして通り過ぎようとしたところ、梅田に呼び止められた。
「高田、お前風邪か?」
「あ、はい」
「だったらお前、今日と明日は練習を休め」
「え、でも軽くだったら練習出来るので心配いらないですよ」
木曜日になると習った返し技の種類も増え、一年生達の形式練習にも更に熱が入っていった。
康平もいつになく充実した感じで練習をしていたが、好事魔多し。……金曜日に風邪を引いてしまった。
前日の夜が肌寒かったからであろうか、熱こそ出ていないが、咳は止まらないのでマスクをして登校した。
彼が校門を通った時、そこに梅田が立っていた。
永山高校では、遅刻した生徒を叱る為に必ず恐い先生が一人校門に立っているのだが、今日は梅田の番らしい。
康平が挨拶をして通り過ぎようとしたところ、梅田に呼び止められた。
「高田、お前風邪か?」
「あ、はい」
「だったらお前、今日と明日は練習を休め」
「え、でも軽くだったら練習出来るので心配いらないですよ」