臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
「そう、……とりあえず図書館に行こうよ」
亜樹に言われて康平は二人を図書館に連れて行った。
三人が図書館で空いている席を探している時、康平達を見る二人組がいた。
坂田裕也と鳴海那奈だった。那奈は小さく手を振っている。
幸い彼らの座っているテーブルは六人用の大きなものだったので、三人はそこに向かって歩いていった。
「康平、久し振りだよな。図書館行く度に、お前と健太がいるか楽しみにしてんだけどよ。図書館で会うのは四ヶ月ぶりじゃねぇか?」
康平に話す裕也の袖を那奈が引っ張る。
「その前に自己紹介じゃない? 私は鳴海那奈(なるみなな)。名字から発音すると言いにくいでしょ! 那奈でいいからね。隣は一応彼氏の坂田裕也。私達、康平とは同じ中学だったんだ。……康平、そちらの綺麗な二人を紹介してよ! あんたのドモリ口調を、久し振りに聞きたくなったからさ。……康平は口下手だから、間違っていたら訂正して下さいね!」
亜樹に言われて康平は二人を図書館に連れて行った。
三人が図書館で空いている席を探している時、康平達を見る二人組がいた。
坂田裕也と鳴海那奈だった。那奈は小さく手を振っている。
幸い彼らの座っているテーブルは六人用の大きなものだったので、三人はそこに向かって歩いていった。
「康平、久し振りだよな。図書館行く度に、お前と健太がいるか楽しみにしてんだけどよ。図書館で会うのは四ヶ月ぶりじゃねぇか?」
康平に話す裕也の袖を那奈が引っ張る。
「その前に自己紹介じゃない? 私は鳴海那奈(なるみなな)。名字から発音すると言いにくいでしょ! 那奈でいいからね。隣は一応彼氏の坂田裕也。私達、康平とは同じ中学だったんだ。……康平、そちらの綺麗な二人を紹介してよ! あんたのドモリ口調を、久し振りに聞きたくなったからさ。……康平は口下手だから、間違っていたら訂正して下さいね!」