臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
裕也が否定する。
「そんな事はねぇよ。康平と健太の良さは、誰かきっと分かってくれると思ってたぜ。那奈はまだ二人の事を分かってないんだよ」
「あのう……私、康平達のいいところは、那奈さんよりも分かっていないと思うんですけど……」
亜樹が言うと裕也は苦笑した。
「そうか! 康平達との付き合いだったら、俺や那奈の方が長いからね。でも保証するよ。二人は最高にいい奴だからさ。……話は変わるけど、那奈はヒドイよなぁ。彼氏を紹介すんのに『一応』なんて付けないぜ」
那奈が肩をすくめて話す。
「今その話? ……さては根に持ってんのねぇ。裕也はご覧の通りイケメンなんだけど、真っ直ぐ過ぎて融通効かない所があるのよ。皆さん疲れないようにね! ところで康平はともかく、亜樹さんと綾香さんは何でここに来たのかしら?」
康平は誕生日プレゼントの事を話していいか迷い、咄嗟に誤魔化そうとした。
「……俺が勉強を教わる為に来てくれたんだよ」
「何か変な日本語だな」
裕也は怪訝な顔をした。
「そんな事はねぇよ。康平と健太の良さは、誰かきっと分かってくれると思ってたぜ。那奈はまだ二人の事を分かってないんだよ」
「あのう……私、康平達のいいところは、那奈さんよりも分かっていないと思うんですけど……」
亜樹が言うと裕也は苦笑した。
「そうか! 康平達との付き合いだったら、俺や那奈の方が長いからね。でも保証するよ。二人は最高にいい奴だからさ。……話は変わるけど、那奈はヒドイよなぁ。彼氏を紹介すんのに『一応』なんて付けないぜ」
那奈が肩をすくめて話す。
「今その話? ……さては根に持ってんのねぇ。裕也はご覧の通りイケメンなんだけど、真っ直ぐ過ぎて融通効かない所があるのよ。皆さん疲れないようにね! ところで康平はともかく、亜樹さんと綾香さんは何でここに来たのかしら?」
康平は誕生日プレゼントの事を話していいか迷い、咄嗟に誤魔化そうとした。
「……俺が勉強を教わる為に来てくれたんだよ」
「何か変な日本語だな」
裕也は怪訝な顔をした。