臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
フルーツアンミツ五人分を頼んだ時、健太の母親が康平に言った。
「健太ならもうすぐ出前から帰ってくるからね。今日はユックリしていくんだよ」
「いらっしゃい! おっ、那奈と裕也もいるんじゃん」
フルーツアンミツを食べている五人に、出前から帰った健太が声を掛けた。
「……康平、チョット来いよ」
小声で康平に言って手招きをした健太だったが、康平自身も彼に訊きたい事があったので黙ってついていく。
他の四人から見えない居間に入った時、健太が口を開いた。
「お前、俺がゲーセンに向かった事はアイツらに言ってねぇよなぁ?」
「まだ言ってねぇけど。……なんで健太がここにいんのさ?」
「あのゲーセンさぁ、駅からかなり入り組んでいて結局行けなかったんだよ。……ホントにゲーセンの事は言ってねぇんだな?」
再び念を押す健太に康平は半ば呆れ顔で答える。
「何度も言わせんなよ。お前は、店の手伝いで来れないって話になっちまってるんだよ」
「健太ならもうすぐ出前から帰ってくるからね。今日はユックリしていくんだよ」
「いらっしゃい! おっ、那奈と裕也もいるんじゃん」
フルーツアンミツを食べている五人に、出前から帰った健太が声を掛けた。
「……康平、チョット来いよ」
小声で康平に言って手招きをした健太だったが、康平自身も彼に訊きたい事があったので黙ってついていく。
他の四人から見えない居間に入った時、健太が口を開いた。
「お前、俺がゲーセンに向かった事はアイツらに言ってねぇよなぁ?」
「まだ言ってねぇけど。……なんで健太がここにいんのさ?」
「あのゲーセンさぁ、駅からかなり入り組んでいて結局行けなかったんだよ。……ホントにゲーセンの事は言ってねぇんだな?」
再び念を押す健太に康平は半ば呆れ顔で答える。
「何度も言わせんなよ。お前は、店の手伝いで来れないって話になっちまってるんだよ」