臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
「よぉーし康平、今からプレゼントを渡すぞ」
健太の一言に康平は意外な顔をした。
「お前、俺と同じプレゼントなんだろ? いいのかよ」
「ゲーセンに行けなくて家に帰ったらさぁ、姉ちゃんが事情を聞いてプレゼントを取り替えに行ってくれたんだよ。俺は見てねぇけど猫の貯金箱みてぇだぜ。……心配すんなよ。康平君のより安い物らしいからさ」
「誰が心配するかよ! ところで、プレゼントはあるのに何で店の手伝いしてんだ?」
「姉ちゃんの替わりにアルバイトなんだよ。今日の埋め合わせで、俺が働いた分は、みぃーんな姉ちゃんの財布に入っちゃうんだよなぁ。……それはそうと、康平がゲーセンの事を話さなくてホント良かったよ。それを言ったら話がややこしくなってたからな。おっと、早くプレゼントを渡しに行こうぜ!」
四人の所へ戻った康平と健太は、周りの客が減ったのを見て亜樹にプレゼントを渡した。
綾香も待ってましたとばかりに、バッグからプレゼントを取り出す。
「チョット早いけど、誕生日おめでとう!」
「有難う! 大事にするね」
亜樹は素直に喜んでいた。
健太の一言に康平は意外な顔をした。
「お前、俺と同じプレゼントなんだろ? いいのかよ」
「ゲーセンに行けなくて家に帰ったらさぁ、姉ちゃんが事情を聞いてプレゼントを取り替えに行ってくれたんだよ。俺は見てねぇけど猫の貯金箱みてぇだぜ。……心配すんなよ。康平君のより安い物らしいからさ」
「誰が心配するかよ! ところで、プレゼントはあるのに何で店の手伝いしてんだ?」
「姉ちゃんの替わりにアルバイトなんだよ。今日の埋め合わせで、俺が働いた分は、みぃーんな姉ちゃんの財布に入っちゃうんだよなぁ。……それはそうと、康平がゲーセンの事を話さなくてホント良かったよ。それを言ったら話がややこしくなってたからな。おっと、早くプレゼントを渡しに行こうぜ!」
四人の所へ戻った康平と健太は、周りの客が減ったのを見て亜樹にプレゼントを渡した。
綾香も待ってましたとばかりに、バッグからプレゼントを取り出す。
「チョット早いけど、誕生日おめでとう!」
「有難う! 大事にするね」
亜樹は素直に喜んでいた。