臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
ダッキング
月曜日の夕方、二日間風邪で休んでいた康平も練習を再開した。
この日も第二体育館での練習である。
連日のように形式練習になると思った康平は、健太達と同じく保護具を付けようとした。その彼に梅田が言った。
「高田、お前は俺とミット打ちをするからグローブだけ用意して第二体育館に来い」
第二体育館に着いた四人は、ここで梅田の説明を受けた。
「さっきも言ったが、高田は俺とミット打ちだ! 残りの三人は形式練習だが、二ラウンド毎にメンバーチェンジだ。あぶれた者はシャドーをしながらタイムキーパーをする。分かったな」
四人は大きな声で返事をしたが、梅田はミットを嵌めながら一言付け加えた。
「形式練習は返し技メインだが、今は種類が多くなっている。技を返す者は、相手に何を打ってもらって何を返すか一度言ってから始めろ」
この日も第二体育館での練習である。
連日のように形式練習になると思った康平は、健太達と同じく保護具を付けようとした。その彼に梅田が言った。
「高田、お前は俺とミット打ちをするからグローブだけ用意して第二体育館に来い」
第二体育館に着いた四人は、ここで梅田の説明を受けた。
「さっきも言ったが、高田は俺とミット打ちだ! 残りの三人は形式練習だが、二ラウンド毎にメンバーチェンジだ。あぶれた者はシャドーをしながらタイムキーパーをする。分かったな」
四人は大きな声で返事をしたが、梅田はミットを嵌めながら一言付け加えた。
「形式練習は返し技メインだが、今は種類が多くなっている。技を返す者は、相手に何を打ってもらって何を返すか一度言ってから始めろ」