臆病者達のボクシング奮闘記(第二話)
その直後に、梅田の左ジャブが康平の顔面に向かっていく。
慌てた康平はリターンジャブではなく、左腕でブロックをして右ストレートを打ってしまった。
つまり、ブロッキングストレートを打ってしまったのだ。
幸い梅田は、左ジャブを受ける為に口の前へ右のミットを置いていたので、康平のパンチはそれに当たった。
「バカヤロー! 右と左も分からんのか?」
梅田の罵声を浴びた康平は、またミットで叩かれると思い、肩をいからせて目を瞑った。
ところが、なかなか頭に衝撃がこない。
康平がそーっと目を開けた時、梅田は右のミットを振り上げていた。
「アホ、ラウンド中に目を瞑るんじゃねぇ!」
スパァーン!
「ラウンド終了!」
康平が叩かれると同時に健太の声があり、一ラウンド目が終わった。
慌てた康平はリターンジャブではなく、左腕でブロックをして右ストレートを打ってしまった。
つまり、ブロッキングストレートを打ってしまったのだ。
幸い梅田は、左ジャブを受ける為に口の前へ右のミットを置いていたので、康平のパンチはそれに当たった。
「バカヤロー! 右と左も分からんのか?」
梅田の罵声を浴びた康平は、またミットで叩かれると思い、肩をいからせて目を瞑った。
ところが、なかなか頭に衝撃がこない。
康平がそーっと目を開けた時、梅田は右のミットを振り上げていた。
「アホ、ラウンド中に目を瞑るんじゃねぇ!」
スパァーン!
「ラウンド終了!」
康平が叩かれると同時に健太の声があり、一ラウンド目が終わった。