ラザガ


そのとき、八乙女研究所全体にけたたましい警報が響き渡った。


赤い警告ランプが光りだす。


「なんだオイ?」


策郎は怪訝な顔をする。


「何かあったようだな」


豊作ははげた頭をかきむしる。


「来たようですね。奴らが」


雄介は静かにつぶやいた。


研究所の所員が、駆け寄ってきて、タツミに報告した。


「所長!敵襲です!大型の生命体が研究所に接近しています!」


「そんな!まだ試乗テストを終えていないというのに!」


タツミは歯を喰いしばった。
しかしすぐに決意を固め、三人の前に立ち、叫んだ。


「九島策郎!牙倉雄介!破藤豊作!あなた達には、いまからラザガに乗って出撃してもらいます!」






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