ラザガ


「ラザガァァァァ、チェェェェェンジッ!!」


牙倉雄介が突如雄叫びをあげた。


ハイテンションチェンジシステムがそれに反応する。


人面手首を瀕死に追いやったことで、策郎の戦闘意欲は下がっていた。それに逆行するかのように、雄介の戦闘意欲が急に上がっていた。


「雄介!てめえ何するつもりだ!?」


策郎がとまどう。


「ここからは僕の出番です!黙って見ていてください!」


雄介は笑いながら、変形スイッチを押した。


ラザガ修羅は分離した。


再び三機の戦闘機型ラザガマシンに分かれ、空中を旋回する。




修羅号は下半身に変形した。



我王号は腹部に変形した。



そして残酷号は上半身に変形した。



ハイテンションチェンジシステムは、突然上がった雄介の戦闘意欲に反応し、それにあわせてラザガを変形させた。



三機は合体した。








青銅色の巨人が、静かに音もなく、ゆっくりと降下した。


雄介が、笑い混じりの声で、静かにつぶやく。


「くくく……。チェンジ……、ラザガ………残………」










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