ラザガ


八乙女研究所があった場所は、砂漠と化していた。


デス・サンによって、土や岩の芯まで、焦げつくた、黒い砂漠だ。


まだ湧きあがる煙に包まれたその大地に、白髪の少年ルークスは降り立った。


「ここで、君は、最初の体を得たんだね。ラザガという肉体を」


ルークスは、自分の胸に向かって語りかけた。


すると、それに答えるかのように、胸のあたりが、青い輝きを放った。


ジュオームである。


ルークスは、体内に大量のジュオームを充満させていた。







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