ラザガ
一年前、八乙女研究所アメリカ支部にて、ドルイド・八乙女博士は、ある非人道的な実験を行った。
それは、人間の体内に小型で高性能のエネルギー炉心を埋めこみ、そこに、大量のジュオームを注入しようというものだった。
そうすることで、ジュオームを自由に操作できる生体兵器を生みだそうという計画が、極秘裏に進められていたのだ。
八乙女研究所のトップである八乙女タツミにも、その計画は知らされていなかった。ドルイド博士は、自分の研究意欲を満たすため、タツミの許可をもらわずにその研究を進めていた。
ドルイド博士は、その実験用に、ある非合法な組織から、四人の子供を買いとった。年齢がばらばらな少年少女達だ。
ルークス(男・16歳)
リリー(女・12歳)
トム(男・18歳)
ヘンリー(男・3歳)
四人の子供達は、手術により、小型のエネルギー炉心と、ジュオームを全身に行き渡らせるためのコードを体内に移植された。
ジュオームを操る生体兵器は、どれくらいの年齢の肉体が適しているかを探るための実験だった。
数日前に、何人かの老人に同じ実験をしてみたが、全員ジュオームの注入に耐え切れずに、すぐに死んでしまった。それで今度は、若い肉体で試してみることにしたのだ。
手術後、すぐに実験は開始された。
四人の子供達は、裸の姿で広い実験室に閉じ込められた。
天井にある放射装置から、大量のジュオームが発射された。
何も知らないまま、四人の子供達は、ジュオームを頭から直に浴びた。