ラザガ


「で、おまえらこそ誰だ?おまえらが乗っているそれ、ラザガ……だよな?ここに何しにきた?」


「はい、実は……」


雄介が話そうとすると、竜児と名乗る男はそれを止めた。


「いや、待て待て!言わなくても分かった!予想できた!そうかタツミのやつめ!やっとおれの力を借りる気になったんだな!そのスーパーロボットラザガを、おれの超絶技術によって、もっと凄まじくダイナミックに改造してくれということだな!そうだろ?」


「違います」


「何だとぉぉぉっ!何だと何だと!違うのか!ん?そうか!じゃあ、機体じゃなくてパイロットか!パイロットであるおまえ達の肉体を、おれの超絶技術によって、もっと凄まじくダイナミックに改造してくれということだな!そうだろそうだろ!」


「……違います」


「何だとったら、何だとぉぉぉ!じゃあ、何だ?おまえら何しにきた?おれは、この超絶技術で、何をもっと凄まじくダイナミックに改造したらいいんだ!タツミはなんのためにおまえらをよこしたんだ!なあっ?なあっ?なあっ?」


「…………」


雄介も、こいつウザイと思った。


「八乙女タツミは死んだ」


豊作が答えた。


竜児の表情が変わった。


「何?」


「ジュオームチルドレンの頭、確かルークスとかいうガキだっけか?そいつに、デス・サンとかいうのをぶつけられて、研究所を含めて、辺り一帯ごと消し飛ばされた。タツミはそれに巻きこまれて死んだ。おれ達は死ぬ前のタツミに、ここへ向かうよう指示されて来たんだ」


「タツミが……、死んだだと……」


竜児は、眉間にしわをよせてうつむいた。




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