天気雨
刻遥 -こくよう-
時計のようだ
毎日毎日 同じ所をまわり続け
ただ動き続け、それが何の為なのか
分からないでいる
確実に前へ進んでいるようで
一歩も動き出せていない
ただ見るだけでは分からない
真実。
目に見えて分かるものほどその事実は裏の奥深く隠されている
人の心も時計のように
隣り合わせの感情を繰り返し
電池が切れるその時まで一歩も動き出せていないまま
その真実を知らぬまま
ただまわり続ける
空々しい日々を未来を示す
道しるべにかえて
風になった涙を
涙を浚う風に変えて
針はただそれまでの時の重みをのせまわり続ける
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