3つ目の願い事
「もうすぐ・・・時間です・・・・。」
ルラリラさんが悲しそうな目でそう告げた。
「わかりました。もう少しまってもらってもいいですか?」
黙ってうなずくルラリラさんを見て、葵のほうへ向きなおした。
「これ・・・葵にあげる・・・。」
そういって私はペンダントを差し出した。
「え、でも・・・これ・・・・。」
「いいの。これからは葵が守って?
お父さんと、私が生きていた証。それから、お母さん。」
「・・・・・・!!」
「守るもの、たくさんあるけど、葵ならきっと守れるから。」