3つ目の願い事
私はそっと葵の首にペンダントをかけ、だきしめた。
「こんなお姉ちゃんでごめん。
お母さんのことよろしくね・・・・。」
そういって、私はルラリラさんのほうへ歩き出した。
「姉ちゃん!!」
葵が後ろから叫ぶ。
「また、ただいまって帰ってくるよな?
俺とくだらねー喧嘩してくれるよな?」
私の頬に1滴の涙がこぼれ落ちた。
それでも、笑顔を作って振り向いた。
大切な人に見せる最後の顔は笑顔であってほしいから。
「うん・・・!もちろん!!」
そういって、ルラリラさんのところへいくと、
私の体は光に包まれ、消えた。